さいたま市尾島家の庭1
どんなに離れていても心は一つ
you'll never walk alone
4月28日にさいたま市見沼区御蔵の尾島家の庭に熊谷草(くまがいそう)を撮りに行きました。尾島家は古くから続く大農家で庭に自生する熊谷草とイカリソウで有名で一般公開をしてくれています。入り口にお金を入れる箱が備えられていて300円を入れて中に入ります。別に見張っているわけではないのでお金を入れない人も少なからずいます。私は毎回500円を入れています。他にもユキモチソウやムサシアブミなど非常に珍しい山野草が自生しています。熊谷草は年々数を減らしてきています。やはり自然の環境を守るのは難しいのだと思います。熊谷草は武者が合戦の時に後方からの流れ矢から身を守り、そして敵にも味方にも目立つために鎧の背に背負った竹などで作られた骨材に布を張り付けた母衣(ほろ)に似ていたので白旗の源氏の武将熊谷次郎直実(武蔵野国大里郡熊谷郷)から名前が付きました。一方、赤い花の平家方は敦盛草(あつもりそう)呼ばれ平敦盛から名前が付きました。母衣を付けて戦場に出るのは名誉な事で勇敢な武者しか許されませんでした。
一の谷の戦いで熊谷次郎直実は平敦盛(17歳の平家一門で平清盛の甥)が戦いに敗れ沖合の舟に騎乗のまま逃れようと海を渡っていた時に、海岸から平敦盛に「あれは如何に、よき大将軍と見受けたり。見苦しきかな、敵に後ろを見せるとは。返えさせ給えや」と呼び止めたのです。敦盛が海岸へ取って返すと、直実は敦盛を馬から組み落とし、首を落とそうとしましたが、我が子と同じ年頃の美しい若者の顔を見て直実は敦盛を助けようと名を尋ねましたが、敦盛は「お前のためには良い敵だ、名乗らずとも首を取って人に尋ねよ。すみやかに首を取れ」と答えました。直実は敦盛の命を助けようとしたのですが、周りで戦っていた源氏方の武将達が直実と敦盛の周りに集まってきて「次郎(直実)に二心あり。次郎もろとも討ち取らむ」と味方の武者たちに言われたために直実は涙ながらに敦盛の首を切り落としたのです。この時に敦盛が腰に差していたのが有名な青葉の笛(小枝)です。敦盛は戦いの中で青葉の笛を自分の陣地に置き忘れ取りに帰ったために退却する平家の舟に乗り遅れたのです。この有名な笛は敦盛の祖父平忠盛が鳥羽院から拝領した笛で笛の名手と言われた敦盛の手に渡ったものです。敦盛は無官でしたが従五位下でしたので無官の太夫と言われていました。現在、青葉の笛は神戸市の須磨寺に保存されています。織田信長が大好きな幸若舞の「敦盛」は室町時代に流行しました。熊谷次郎直実が平敦盛を打ち取ってから出家して法然の弟子となり法力房蓮生(ほうりきぼうれんせい)と法名を名乗ったまでを幸若舞にしたものです。
幸若舞は能や歌舞伎の原型と言われています。織田信長が桶狭間に今川義元を打ち取った時に桶狭間へ向かう前に城内で詠い舞ったのが幸若舞の「敦盛」です。「敦盛」の一節は「思えばこの世は常の住みかにあらず 草葉に置く白露 水に宿る月よりなほはやし 金谷に花を詠じ 栄花先(さきだ)って無常の風に誘わるる 南楼の月をもてあそぶ輩も 月に先って有為の雲に隠れり 人間五十年、化天の内を比ぶれば 夢幻のごとくなり 一度生を受け 滅せぬ物のあるべきか」です。幸若舞は現在は福岡県みやま市大江地区に残されているだけでほとんど姿を消しています。幸若舞は能と違って演者が自ら詠いながら舞います。舞よりも詠いに重きを置いているのです。カメラはペンタックスK-5とペンタックスレンズ18-135mmです。画像はクリックで大きくご覧いただけます。
新古今集から西行法師の歌。
世の中を
思へばなべて
散る花の
我が身をさても
いづちかもせむ
(意)世の中というものを思えば、すべては散る花のように滅んでゆく。そのような我が身をさてまあ、どうすればよいのやら。
藤原定家は宮河歌合の判者として、この歌を「世の中を思へばなべてといへるより、をはりの句の末まで、句ごとに思ひ入れて、作者の心ふかくなやませる所侍れば、いかにも勝ち侍らん」と述べています。
P.S. 一昨日の中部電力の緊急役員会で浜岡原発の停止について継続審議となったようです。役員会の中で浜岡原発を停止すると赤字決算になるとの懸念の意見や代わりに火力発電にするとコストが高くなるとの意見が役員から出たのだそうです。フザケタ話ですね。日本は国民の生命の安全より企業の利益が優先されるのでしょうか?今回の福島第一原発の事故を見ても原発は非常に高いコストとなる事は国民はみんな知ってしまったのです。こんなに訳の分からない企業は日本に存在してもらいたくありません。マスコミも伝えるだけでコメントはほとんどありませんでした。マスコミもやはりおかしいですね!同じ穴のムジナと言う事なのでしょうね。浜岡原発もいま廃炉作業中の1号2号炉を正常に廃炉にするには10年以上かかるとの意見もあります。現在稼働中の4号5号炉の停止作業には多くの時間が必要とされ廃炉にするには非常に長時間が必要とされるようです。廃炉になる前に大地震が来たときはどうなるのでしょうか?想像するだけでも恐ろしくなります。もう次の大震災までに間に合わないのかもしれませんが、とにかくいま止める事が最優先でその後の事は後で考えるべきでしょう。
菅総理、海江田大臣の発言では浜岡原発以外には原発の停止を求めないそうです。これもおかしいですね。現在四国の伊方原発と九州の川内原発はそばに活動が活発化すると見られる中央構造線が走っていて、いま大型地震が起きても不思議ではないのです。もっと精査すると日本の原発は危険な原発だらけになるかも知れません。先日も四国に住む私の知人から電話があり地元でも話題になっていてみんな不安がっているそうです。その後事故を起こしたもんじゅはどうなっているのでしょうか?最近はさっぱりニュースになっていません。ロシアのプーチン首相が日本の原発の立地について理解できないと発言をしています。プーチン首相の言いたい事は日本の原発は危険だがロシアは精査して安全な場所に作っていると言いたいのでしょう。日本ではそもそも原発の立地を許可・認可する機関に体質的な問題があったのです。原発はどんな事があっても絶対安全であるとの大命題から導き出された原発立地だったのです。原発は安全ではないとの意見を持つ学者などはこの原発立地許認可から排除されてきた経緯があるのです。そのために政治家・官僚・財界・学者が馴れ合っていい加減な規制を定めたのです。
いまもう一つ急がなければいけないことは福島第一原発事故の本当の事故原因を突き止めることです。東電側は大津波なので想定外と逃げを打っています。本当は大津波だけではなく地震で安全なはずの原子炉自体にダメージがあった可能性も否定できないのです。そうだとすると今後の現在稼働中の原子炉自体の安全性は根底から覆されることになります。
自民党の河野太郎氏の公式ブログ「ごまめの歯ぎしり」に当然の事が書かれています。しかし、自民党にもマトモナ人物がいるのが日本の救いです!
http://www.taro.org/2011/05/post-997.php
http://www.taro.org/2011/05/post-996.php
是非、御一読を請います!
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