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2008年12月 4日 (木)

伊豆 修善寺の紅葉

11月22日の修善寺です。修善寺は明治41年に岡本綺堂が修善寺を訪れた際に源頼家の能面と言われるお面を見て書いた「修禅寺物語」と言う戯曲で有名です。この町の名前は修善寺ですがお寺は修禅寺と書くのが本当だと言われています。修善寺は源頼朝の弟で義経の兄であった源範頼と頼朝の長男だった2代将軍源頼家が幽閉されて殺された土地です。カメラはオリンパスE-3とズイコーレンズ14-54mm&50-200mmです。

源範頼は頼朝の異母弟で義経の異母兄でした。蒲冠者(かばのかんじゃ)、蒲殿(かばどの)等と呼ばれていていました。甲斐源氏の武田氏や小山を拠点とする小山氏などと関係が深かったようで、木曽義仲攻めや平家を攻めた時にはこの二大氏族が範頼軍の中格だったようです。頼朝の代理人として全軍を率いて木曽義仲を攻めるために都へ攻め上り、その後平家を壇ノ浦まで追い詰めた総大将でした。常に大軍を率いていました。戦上手で有名な弟の義経は遊軍として先行して働きました。大軍を率いて九州まで遠征するのは大将軍としての能力がなければ出来ません。ましてや礼儀も知らない乱暴者の多かった東国武士達を率いて戦をする能力は素晴らしいものがあったのだと思います。歴史的にはあまり能力が無いと言われていましたが、私は範頼は十分に大将軍としての資質があったと思いますが、歴史的な資料がほとんど残されていないために不当に低い評価をされていると思います。この辺りが北条氏にとって危険視され邪魔になり、義経が平泉で殺された後で謀反の疑いをかけられて修禅寺に幽閉され殺されたのでしょう。一方、2代将軍源頼家は北条氏を攻め滅ぼそうとしましたが、事前に計画が漏れたため修禅寺に幽閉されて殺されました。また3代将軍の実朝の暗殺も明らかに黒幕は北条氏です。北条政子はすべてを知っていて北条氏の利益のために自分の子供達が殺されるのを黙認したのだと思います。当時は自分の一族の利益を守ることこそがすべてで、負ければ一族族滅に遭いました。

源範頼は平家全盛時代に埼玉県の北本市に一時隠れ住んでいたとも言われています。また鎌倉幕府成立後は埼玉県吉見町と北本市あたりを中心に領地をもっていたようです。北本市の日本三大桜の一つであった蒲桜は範頼の屋敷に咲いていた桜だと言われています。現在でも範頼の子孫と言い伝えられている方が桜のそばに住んでいらっしゃるそうです。幕末までは桜の巨木として有名で江戸から桜見物に風流人達が訪れていました。現在は木が非常に小さくなってしまい面影がありません。

鎌倉幕府第3代将軍源実朝の家集「金槐和歌集」から。

  いとほしや 見るに涙も とどまらず

    親もなき子の 母をたづぬる

(意)いたわしいことよ。見ていると涙も止まらない。親もない子が母を求めて泣くさまは。

  物いはぬ 四方(よも)のけだもの すらだにも

    あはれなるかなや 親の子を思ふ

(意)物言わぬ、どこにもいる獣でさえも、いとしいことよ、親が子を思うさまは。

この2首の歌は頼家と実朝の兄弟が母を求めて詠った歌のように私には思えます。二人は寂しかったのでしょうね。実の母達に殺された兄を偲び、そしていずれ殺されていく自分を知っていたのでしょうね。二人とも寂しかったのでしょう。悲しい歌だと思います。鎌倉時代の日本は暗かったでしょうね。それだけに救いを求めるために真言宗・天台宗から新しい宗教が次々と生まれたのでしょう。

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コメント

happy01こんにちは。
やだ~
シゲさまに、何処か高いところから生活を見透かされているようでびっくり。
たまたまの偶然ですが、仕事中・・聞いた話題で2回も泣いてしまいました。
泣いている子が我が子だったら・・・とか、
そんな風に思えたりして、何度聞いても涙が止まらなくて困ってしまいました。

いとほしや 見るに涙も とどまらず

そんな感じでした。

投稿: デナリ | 2008年12月 4日 (木) 10時45分

デリナさん、こんばんは。
いろんな事があるのでしょうね!やはり親と子のきずなは切れるはずがありません。だけど色々あるのでしょうね。

投稿: シゲ | 2008年12月 4日 (木) 23時04分

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